■絶対に虫歯にならない予防法がありますか?

A.残念ながら、虫歯を100%予防する方法はありません。
虫歯は「虫歯菌の数」「歯の質」「砂糖(ショ糖)の量」「間食回数」などの条件が重なり合いはじめてできます。そのため、予防方法もそれぞれ異なります。
いずれにせよ、ホームケア(自己管理)とプロフェッショナルケア(歯科医院でのケア)の両立が大切です。


■虫歯に対する唾液の作用は?

A.

  • 洗浄作用:歯の表面やお口の中を洗浄します。
  • 殺菌・抗菌作用:プラークの形成・発育を抑制します。
  • 緩衝作用:お口の中の酸やアルカリを中和する働きをします。
  • 抗脱灰作用:エナメル質・象牙質の再石灰化を促進します。

唾液は患者様のお口の中で優れた働きをしています。
分泌量が多いほど、虫歯の予防効果は高くなります。


■フッ素の効果は何ですか?

A.

  • 歯質強化作用
  • 再石灰化促進作用
  • 酸産生の抑制作用
  • 殺菌・抗菌作用

持続的にフッ素を応用することで、虫歯を効果的に抑制できることが、多くの論文で証明されています。


■キシリトールとはなんですか?

A.白樺や樫などの樹木から採取した天然素材の砂糖に代わる甘味料です。
虫歯の原因菌は、食品中の砂糖を分解して酸を産生します。この酸が歯を溶かして虫歯になるのです。
一方、この菌はキシリトールを取り込んでも酸を産生しないため、キシリトール入りの食品は虫歯予防効果が高いのです。
また酸を産生しないことで歯垢の粘着度が減少し、ブラッシング時により落ちやすくなります。
また唾液中のカルシウムがエナメル質と結びつく再石灰化を活発にさせるともいわれています。