手術中は麻酔をするので痛みはありません。
鎮痛剤が処方されますが、術後の痛みがほとんどないケースも多いです。
サイナスリフトなどの骨の再生治療をあわせて行った場合や、埋入本数が多い場合には痛むことがありますが、処方された鎮痛剤で痛みは緩和されます。
痛みに関して、非常に心配される方がおられます。しかし例えば右上の手術をして、次回に他の場所を手術する場合、最初が痛かったから次はもうやめたいと言われた方は、過去に一人もおられません。また一度インプラント治療を受けられた方が、不幸にして何年か後に違う歯を失われた場合は、ほとんどの方がまたインプラント治療を選択されます。術後の痛みに関しては、あまり心配されすぎなくてもよいのではないかと思われます。
術後の腫れに関しては、埋入したインプラントの本数が少ない場合や骨増生を行わない場合は、ほとんど腫れません。
しかしインプラントの本数が多い場合や、骨を増やす処置(骨移植、サイナスリフト、GBRなど)を行った場合は、腫れがでます。腫れは手術後二日目がピークで、あとはだんだんと落ち着いていきます。場合によっては青あざが出る場合があります。約一週間後には腫れは元に戻っていきます。
手術後に腫れがでると驚かれる方も多いですが、身体の自然な反応ですので心配される必要はありません。
もちろん腫れないに越したことはないのですが、腫れるのを恐れて成功率が落ちる方法を採用するよりも、その患者さんに最も適した術式を採用する方が良いと、私自身は考えています。