今このページをお読みの方は、インプラントについて既に詳しい情報をお持ちの方か、以前どちらかの歯科医院でカウンセリングを受けられて、迷っておられる方だと思います。
ここでは上顎にインプラントを入れるときに、日本人では多くの場合必要となるサイナスリフトについて説明いたします。
人間の頭蓋骨には鼻の穴があり、その横に上顎洞と言う空洞があります。副鼻腔の代表的なもので、蓄膿になると膿が溜まるのがここです。
上顎洞が何のために存在するのかは、実は現在でもよくわかっていません。
この上顎洞の位置は人によって異なり、上の方にある人もいれば下の方にある人もいます。
下の方にある場合は、上顎の奥歯にインプラントを入れようとしてドリルで穴を掘っていても、すぐに上顎洞の空洞に突き抜けてしまいます。
この場合はいくら長いインプラントを入れても空洞の中に飛び出しているだけで、インプラントを支える力がありません。
インプラントをしっかり支えるためには、上顎洞の下の部分を持ち上げて顎の骨を増やしてやる必要があり、その手術をサイナスリフトと総称します。この手術も難易度の高い手術となりますが、避けることはできません。特に日本人の場合、上顎洞の位置が低いことが多く、サイナスリフトができないとインプラントが不可能なことが多いです。
サイナスリフトにも、少しだけ足りない骨を増やす場合から、上顎洞の形が悪くて非常に困難な場合まで、難易度には幅があります。
当院には、どこかの病院で「あなたの場合は難しいから上顎にインプラントを入れることはできない。」と断られた患者さんがたくさん来られます。もしあなたがインプラントを希望しているのに無理だといわれたのであれば、一度相談に来ていただければ、できるだけ対応させていただきます。
神戸市兵庫区のくれもと歯科医院はインプラント治療も行っています。