■冷たいものがしみるのは虫歯ですか?
A:虫歯の場合もありますが、歯周病や知覚過敏の疑いもあります。
■歯と歯の間に物が詰まりやすくなってきたのですが、虫歯ですか?
A:表面から見てはわかりにくいのですが、歯と歯の間にむし歯ができて、穴があいて詰まることがあります。また歯周病で歯がぐらぐらしてきて詰まりやすくなることもあります。
■神経をとった歯でも痛くなるのですか?
A:爪は神経がないので、爪を切っても痛くないですね。でも爪がはがれたら痛いですし、爪が化膿して痛くなることもあります。同様に神経がない歯は、しみることはありません。しかし歯には、しみる以外に様々な種類の痛みが起こりえます。
■治した歯でもまた悪くなるのですか?
A:人体は工業製品ではありません。いかに修理したとしても、元に戻ったわけではありません。当然修理したものは、元よりも弱いし、元より悪くなりやすいと思われたほうがよいでしょう。
胃潰瘍で手術した胃と、元の健康な胃が、どちらが丈夫かを考えていただければ、おのずとお分かりだと思われます。
いくら費用をかけて治したとしても、決して神様が作った元の歯に戻ったわけではないことを理解してください。
悪くなった歯は治す必要がありますが、悪くならないように予防するのが一番です。
■治した歯を長持ちさせるにはどうすればよいのですか?
A:胃潰瘍が悪化して手術される方には、何らかの原因があるはずです。手術して一時的に治っても、原因が取り除かれていなければ、再発する可能性が高いでしょう。
同様に、歯及び周囲の組織が悪くなる方には、何かの原因があるはずです。その原因が改善されていなければ、修理しても数年で同じトラブルが起こる、と考える方が自然です。
そのため当院では、再発を防ぐため、治療後にお一人お一人に応じた予防プログラムを用意いたしております。
■ときどき歯が浮いて、ズキズキするのですが?
A:歯周病が進んでいるかもしれません。すぐに歯科医院に行きましょう。
■口を開け閉めすると顎がカクンカクンと音が鳴るのですが、どうしてですか?
A:顎関節症の疑いがあります。音だけならあまり神経質になる必要はないのですが、症状が悪化すると口が開きにくくなる恐れがあります。
■歯ぎしりがあるのですが?
A:歯の障害だけではなく、肩こりや偏頭痛の原因になる場合もあります。マウスピースの治療が有効な場合がありますのでご相談ください。
■肩がこると歯が痛くなるのですか?
A: 肩こりと咬み合わせは関係があります。肩がこるから歯が痛くなることもありますが、咬み合わせから肩が痛くなる場合が多いと、私は感じています。
■口内炎の予防法はありますか?
A:まずは口腔内を清潔にして、ストレスをためない、睡眠や栄養を十分に取ること、を心がけてみましょう。また色の濃い野菜を摂取することも有効だといわれています。
口内炎が毎回同じ場所にできる場合は、その近辺の歯、及び咬み合わせに原因があることが多いので、ご相談ください。
■自分の歯を移植することができますか?
A:さまざまな条件がありますが、やむなく抜歯した歯の場所に、咬み合わせに不要な親知らずなどを移植することができる場合があります。生着率はインプラントより劣るのですが、自分の体の一部を移植できるメリットは大きいので、当医院でも積極的に取り組んでおります。
■親知らずは抜いたほうが良いのですか?
A:上下でしっかり噛み合っている場合は抜く必要はありません。また完全に骨の中にうずもれていて問題がない場合も抜かなくても良いでしょう。でもそれ以外は、手前の歯の寿命
を短くする可能性が高いので早期に抜いたほうが良い場合が多いです。ただ将来的に上記のよう移植に備えて保存しておくことが有利な可能性もあります。高度な判断を求められることが多いので、インプラントや移植などを普段から手掛けている医療機関で診断を受けられることをお勧めします。
■妊娠中に治療して大丈夫ですか?
A:通常の治療であれば大丈夫です。逆に産後に歯科医院に通院することが困難である場合は、妊娠中に治療を済ませるのが、生まれてくる赤ちゃんのためにも良い場合もあります。時期は当然、安定期のほうが好ましいでしょう。
治療内容によっては、もちろん妊娠期間には適さない治療もあります。ご心配だと思いますので、何でもご相談ください。
■子供の歯並びが心配なのですが?
A:早期であれば、床矯正などの簡単な処置で治る場合があります。下の前歯が生えてきて、重なっているようなら、相談されると良いと思います。
■スポーツ用のマウスガードが作れますか?
A:格闘技やアメリカンフットボールの脳震盪の予防用に、従来スポーツ用のマウスガードは使用されていました。また上記のようなコンタクトスポーツ系でなくても、総合的な筋力アップや、回転軸の向上にマウスピースか有効なことは、多くの論文で証明されています。ただ既成の物や自分で調節する物は当然適合が悪く、かえって運動能力が損なわれる場合も多いようです。
専門知識のある歯科医院で、適合の良いマウスピースを作成されることをお勧めします。